「プレイアトレ土浦」 星野リゾートのホテル導入

2019/10/01 10:58 更新


 アトレは、JR土浦駅ビルを業態転換し、体験型サイクリングリゾート施設として昨年3月に第1期を開業した「プレイアトレ土浦」(茨城県土浦市、地下1階~地上6階、延べ床面積約1万6400平方メートル)の第4期として、星野リゾートの新ブランドホテル「星野リゾートBEB(ベブ)5土浦」を来年3月19日に導入する。「ワンストップでサイクリストのニーズを満たす、新しいコト消費型ビル」(一ノ瀬俊郎社長)が完成する。

 BEB5は「アクティブに旅を楽しむ若者」(星野佳路星野リゾート代表)をターゲットに、価格を比較的抑えたカジュアルリゾートホテル。星野リゾートの五つ目のサブブランドで、今年2月に長野県軽井沢町に第1号施設を出した。

 プレイアトレ土浦の3~5階に入り、延べ床面積約5000平方メートルに90室を設ける。価格は6000円からで、軽井沢と同様に35歳以下の客を対象に、時期や曜日による変動がない均一料金制のプラン(1室1万2000円)を導入する。プレイアトレのコンセプトに沿って、自転車に乗ったままチェックインできたり、自転車を部屋に入れて泊まれるようにする。「インバウンド(訪日外国人)も取り込みたい」(星野代表)という。同ホテルの立地事業は茨城県が昨年度に新設した宿泊施設の誘致促進を目的にした補助金に第1号案件として認定された。

 プレイアトレ土浦は旧駅ビルの売上高が最盛時の91年の約112億円から約20億円に落ち込む中で、「日本屈指のサイクリングコースがある土浦の魅力を引き出し、エリア全体を活性化する」(一ノ瀬社長)目的で開発した。総事業費は約30億円。今年5月までの第3期で、サイクルショップやレンタサイクル、シャワーなどを備えた自転車愛好者向け施設や料理スタジオ、レストラン・カフェ、食物販や体験型書店などがオープンした。開業以降、週末の駅の乗降客数が増えるなど活気が出ており、「ホテルができて、本格的なスタート」となる。



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