東京コレクションでメンズを発表してきた「プラスチックトーキョー」(今崎契助)は17~18年秋冬、初めてレディスを企画した。製作途中のようなデコンストラクトな要素と、得意とするプリントをポイントにしたストリートムードのスタイルを揃えた。
「レディスは自分が着れないので、味見ができない料理をしているような気持ち。その分、こんな女性にこうやって着て欲しいという主観を隠さず表現した」と今崎。
テーラードジャケットは袖を深いスリットで割り、ウールのボリュームコートはポケットの裏地やライナーがはみ出すような作り。ロゴプリントのカットソーにフリルをたたいたドレスや、オフショルダーのギャザードレスなどはレディスならではだ。プリントは、レパード柄と子ネコを組み合わせたグラフィックや、鮮やか過ぎる花柄など、ちょっと毒がある点がこのブランドらしい。
今季はメンズは発表していないが、18年春夏以降は、メンズ、レディスの2ラインを企画し、それぞれ展示会を行う予定。海外での展示会開催も目指す。メンズでは、16年に「毎日ファッション大賞」の新人賞も受賞している。
ドレス4万5000円