今春、カジュアルチェーン専門店でピンク色の商品が例年以上に売れている。売れ筋はパーカやカットソーなどトップ中心で、若い男性が主な購買層。レディスのトレンドの影響も受け、街には"ピンク男子"が増殖中だ。
ライトオンでは、「ピンクは元々人気の色だが、今年はさらに動きが良い」。裾や袖がカットオフ仕様になった裏毛のスウェットプルオーバー(2400円)やキャップ(1900円)が特に人気だ。今春、ピンク色のスウェットやキャップの売り上げは前年比約20%増で推移しているという。
ウィゴーでは、「今春はピンク色のスウェット、カットソー類の売り上げが前年比5倍増」。ビッグシルエットのプルオーバーパーカ、ワッフル地の長袖Tシャツなどが、特に大学生を中心に売れている。「1990円からという手頃な価格やデザインがシンプルかつビッグシルエットであるということ。従来のピンクに比べてくすんだ色のため、子供っぽくならずに着られるのが人気の要因」と分析している。「高校生から大学生の女性客にも人気がある」のも特徴的だ。
シーズメンの「メソッド」では、ビッグシルエットの五分袖スウェットプルオーバー(2900円)で、「ピンク色が投入後すぐに完売した」という。「例年は白、黒などのベーシックカラーが人気だったが、今春は色物から売れていく」ようだ。
ライトオンの自社ブランド「バックナンバー」のスウェットプルオーバー