ピエリ守山、リニューアル2年目 

2016/08/10 06:35 更新


 双日商業開発が運営するピエリ守山(滋賀県守山市)は14年12月にリニューアルオープンしてから順調に客数を増やし、昨年度は650万人が来館した。今後は「平日企画」で週末以外の客数増やインバウンド(訪日外国人)需要の取り込み、地域ニーズに対応した業種揃えなどに取り組む。

 かつて「明るい廃虚」とも呼ばれていたマイナスイメージを逆手に取り、リニューアルオープン後の15年度は、廃虚を予想して訪れた客にテナントで埋まった館のにぎわいを見せ、「あのピエリがすごい」とアピールした。客足が定着し、半信半疑だった地元企業も出店するようになった。

 リニューアル2年目の今年度は「マイナスイメージの払しょく」(山崎和義ピエリ守山総支配人)に力を注ぐ。話題で人を集められた昨年度と違い、今年度はテナント揃えやイベント、顧客満足、従業員満足など商業施設としての力量が問われる。集客力アップのためデイリーニーズの高い業種の導入や平日企画の充実、外資系ショップの集積という館の特徴を生かした店舗誘致などに取り組んできた。また、琵琶湖畔という観光面の優位性から、インバウンド需要への対応を強めている。

 平日売り上げ向上では、平日限定で食品スーパーのTOKUYAのチラシに対象店舗のクーポンを掲載するほか、水曜日は「フルスイングデー」として対象店舗でのサービス提供や琵琶湖大橋の往復無料サービスなどを実施している。
 今年1、2月は前年の開店景気の反動があったが3月以降、売り上げを伸ばし続け、10%増のペースで推移している。



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