多くの著名ファッション写真家を顧客に持つ国際的フォトラボラトリー、ピクト(パリ)。そのピクトファウンデーションが、若い才能の発掘・育成を目的に主催するファッション写真界の登竜門、第24回「プリ・ピクト・ド・ラ・モード」各賞の発表と授賞式が、パレ・ガリエラ(パリ市立モード美術館)で開かれた。
このコンクールのパートナーにはガリエラをはじめライカ、国際写真フェア、そしてシャネル傘下「メティエダール」8メゾンのアトリエ「le19M」(ル・ディズヌフ・エム)らが名を連ねる。審査委員会は「コムデギャルソン」「クリスチャン・ディオール」などの写真で知られるパオロ・ロヴェルシ氏、メゾン・ルサージュ(le19M)のアーティスティックディレクター、ユベール・バレール氏らで構成され、本年は写真家ソニア・シエフ氏が委員長を務めた。
ピクト賞には、生とオブジェの見えない関係をテーマにしたクリストファー・バラジャさんの作品集が獲得し、ライカSL2-Sとレンズが贈られた。le19Mメティエダールフォトグラフィー賞は、体や人物を絵画的に撮ったカミーユ・ブラスレさんが受賞。カミーユさんはle19Mのために5000ユーロ相当の作品を制作する。(パリ=松井孝予通信員)