小売業では、モノ(商品)、人(販売員)、器(店舗空間)が大切と言われるが、EC全盛の時代にリアルな空間にこだわり続け、オーナーの感性・美意識を注ぎ込んだ店舗作りを追求するのが石川県加賀市郊外のセレクトショップ「フェートン」(運営はファッツスクエアカンパニー)。旧本店隣に建てた自然光を重視したギャラリーのような新本店を今夏にオープンした。コロナ禍の20年夏に同じ敷地内で新設した紅茶専門店「ティートン」を含め、東京や関西など県外はもちろん、海外からもわざわざ来店したくなる、ここでしか体験できない唯一無二の店舗を目指す。
自然光による変化
新本店には、通常ファッションを扱う店舗で常識の服など商品を照らすスポットライトがない。店内には安全のための階段などの間接照明以外には基本的には照明がなく、天窓などからの自然光を重視した空間になっている。
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