6月2日付で社長に就任した。創業者の祖父から数えて3代目になる。
大学在学中にサンフランシスコに、卒業後はロンドンに留学した。語学を学ぶ傍ら、インターンでブランディングファームで働き、最先端のデザインを学んできた。その後、文具専門商社でECサイトの新規立ち上げ、海外ブランドの販売代理店業務などに従事して、17年にパールマネキン(現パールイデア)に入社。社名変更と同時に空間ブランディング企業への本格転換を社員と共に進めてきた。
マネキン・ディスプレー業界の競争は激しい。その中で「ヨソとは違う」という社是を大切にしながら、造形力と生産力に磨きをかけて、業界でキラリと光る存在を目指す。マネキンのレンタルビジネスに加え、商空間を総合的に演出しながら、さらに3R(リデュース、リユース、リサイクル)などSDGs(持続可能な開発目標)への対応を一層推進する。
「我々の最大の強みは、発想を起点にクリエイティビティーを発揮する〝人〟」と後藤社長。会社の成長を支える人を育てるため、社員の建築施工管理技士の資格取得支援などを行う。さらに年2回、社員に対して意識調査を行い、社内制度や福利厚生などを充実させていく。
大切にしている言葉は「常に謙虚に」。役職が上がるほど謙虚で慎むことが大切だと話す。周囲に感謝をしながら「この業界はチームプレーが大切。受け継がれてきた大家族主義の精神で、より絆を強固にしていきたい」と思いを語る。34歳。
(森)