環境配慮型製品の一環開発で引き合い増えるパンテック、プラリサイクルを支援

2022/09/06 06:29 更新会員限定


「リタベース」第1弾の商品。8月中旬からセレクトショップでの販売が始まった

 プラスチックの循環を総合支援するパンテック(大津市)に様々な産業界から問い合わせが相次いでいる。強みは国内外に構築した多彩なパートナーシップだ。顧客の要望に応じて回収・分別から最適な再生原料の生産と加工、環境配慮型製品の開発まで一貫する。SDGs(持続可能な開発目標)に資する企業経営が求められるなか、プラスチック循環に関する知見やノウハウを持ち、具体的な課題解決策を提供できる企業としての存在感が高まってきた。

(小堀真嗣)

 同社は企業が排出・廃棄するプラスチックを有価物として購入し、資源循環させている。資源として循環しているプラスチックの年間数量は年々増加し、21年は9万8000トン。販売先は国内と海外で半々。海外は欧米、アジア、オセアニア、中東など25カ国へ販売している。このうち、日本では50の工場と連携し、プラスチックの圧縮、粉砕、洗浄、再生原料化、成形といった各プロセスで最適なパートナーを選定して顧客の要望に応えている。同様のパートナーシップを海外にも構築。海外輸送によって発生するコストはもちろん、輸送に伴う二酸化炭素の排出を抑えるという観点で地産地消が基本方針だ。

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