「パルクローゼット」がバーチャル試着サービスを開始 「スナップチャット」上で運用

2023/04/12 06:28 更新


スマホを通して鏡を見ながらバーチャル試着を楽しめる

 パルは公式オンラインストア「パルクローゼット」で、3D・CG制作会社のファッションメタデータバンク(FMB)とビジュアルコミュニケーションアプリ「スナップチャット」を手掛けるスナップと協業した、バーチャル試着サービスの提供を始めた。

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 4月18日まで開催している、同オンラインストアのお客様感謝祭「パルクロウィーク」に合わせた施策。試着できるのはパルの24ブランドから1点ずつ厳選した24アイテム。FMBがバーチャル上の3Dモデルを制作し、スナップチャットを通すことで試着できる。

 パルクローゼット内にある専用ページから試着したい服を選ぶと、スナップチャットへ誘導されて試着が始まる。スマートフォンを鏡に向けると、画面内で鏡に映る自分が3Dの服を着ているのが見られる方式。3Dモデルは360度作り込まれており、動きに合わせた生地の揺れも再現している。

 パルの堀田覚執行役員プロモーション推進部部長兼コミュニケーションデザイン室室長兼WEB事業推進室室長は、「サイズまでは再現していない。欲しいアイテムの色や雰囲気が自分や持っているワードローブと合うかを家で確認してもらうツール」と取り組みの意図を説明する。

 「生地の雰囲気を3Dモデルで作り込むのは大変で時間がかかる。アプリ内で動かす上でデータサイズを落とす必要があるので、どうしても見た目の印象は変わってしまう」(FMB)といった課題もあるが、メタバース(インターネット上の仮想空間)上への移殖など、別分野への応用が期待できる施策だという。 

 今後は客の反応を見ながら、まず主力アイテムに絞ってバーチャル試着可能なアイテム数を増やしていく計画だ。

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