ECは希望の決済手段ないと過半が離脱 ペイディー調査

2018/07/12 10:58 更新


 カードレス決済サービスを提供するペイディー(東京)の調査によると、ECサイトで希望する決済手段がないと、半数以上の人が「他のサイトで購入する」ことが分かった。「ECでの購入自体をやめる」人を加えると、7割以上がそのサイトから離脱することになる。「カゴ落ち」を減らすには決済手段を拡充することが重要だ。

 各種の決済手段の認知度では、クレジットカード97.7%、代金引き換え93.9%、電子マネー・プリペイド87.3%が上位だった。ペイディーを含む後払い・翌月払いは50.2%だが、17年実施の調査と比較すると5ポイント以上の増加となっている。

 ECで最もよく利用する決済手段は、クレジットカード72.6%が断トツで、前払い5.9%、代金引き換え5.4%が続く。後払い・翌月払いは2.7%。一方、普段利用しているサイトで利用したい決済手段では、後払い・翌月払いが31.2%と3分の1を占めた。

 希望する決済手段がない場合には、「他のサイトで購入する」人が55.4%と最も多く、「ECでの購買自体をやめる」は16.3%。「希望と異なる決済手段で購入する」は27.5%だった。

 各決済手段を利用する理由では、後払い・翌月払い全体では「後払いがいい」54.2%が最も多い。ペイディー利用者も「後払いがいい」42.9%が最も多いが、後払い・翌月払い全体平均の約2倍の38.1%の人が「操作が簡単だから」を挙げている。カゴ落ち対策として重要な決済手段の拡充は、特にペイディーのような簡単便利なサービス導入が有効としている。




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