【海外ビジネスの現状と課題②】ウジョー

2018/07/08 07:00 更新


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海外ビジネスの現状と課題 海外進出するデザイナーに聞く② ウジョー 新たなコミュニティーを模索 メンズとプレコレクションで認知度アップ 

 「ウジョー」は16年春夏から海外で展示会を始めた。厳選したアイテムで、まずはショールームに参加した。最初の展示会でのオーダーは3、4軒。16年秋冬からアルマーニの支援によるショーをミラノで開催、パリで単独展示会もスタートした。最初からアポが20件以上入るなど、セールスが順調に決まった。デザイナー本人が展示会に立つことで、サイズ感などのフィードバックも得られるのも利点。これ以降、海外セールスを1人頼んで、自分たちも展示会に立つやり方を選んだ。

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 17年春夏と17年秋冬の2シーズンは東京でショーをしたが、海外はじわじわ増えてまた減るというような状況。18年春夏からミラノでのショーを再開した。18年秋冬では、既存以外に十数件のショップが展示会に来て4、5件増えた。イタリア、ロシア、エジプト、米西海岸などオーナーバイヤーの店が中心だ。来期以降、今のままでじわじわ伸ばすのか、違うチームを作るべきなのかが検討課題となっている。

「ウジョー」の18~19年秋冬コレクションから

 日本ブランドが日本人のセールスを立てて単独展をすると、欧米へのアプローチが弱い。欧米もついてはくるが、日本人コミュニティーで増えるのはアジアが中心で、現状では売り先の6割がアジアだ。ミラノのショー日程でも、欧米メディアが見るのが困難なスケジュールになりがち。次回のスケジュールも交渉中だが、向こうに入り込むコミュニティーが必要だと感じている。

 アジアに関しては、消化率の向上のためにスタッフミーティングを増やしている。その結果、中国の「IT」は消化率が99%にまでなった。韓国も4月中旬に行き販売スタッフとコミュニケーションを深めた。日本の地方店に行く感覚でコミュニケーションを図るなど、アジアに関しては攻略できる仕組みも出来つつある。中国内陸の取引先も増え始め、シンガポールのクラブ21も継続して取引がある。アジアは景気も良いので、消化率アップとブランドの認知度アップを進めていく。

 アジア以外のエリアに関しては、国ごとにセールスエージェントを選んで契約していくことも計画中だ。これまでは「効果の出ないショールームとやるなら自分たちで」という気持ちで単独展をしてきたが、さらに広げていくことを考えると、セールス形態を再考するべき時期を迎えている。国ごとのエージェントの選択、それに向けての種まきを19年春夏に向けて進めている。

 また、セールスの戦略だけでなく、クリエイションの面でもメンズコレクションやプレコレクションをスタートすることを検討している。これにより、安定した生産体制と更なるブランドの認知度アップを進めていく。

良い物作りで工場にもメリットを

デザイナー・西崎暢氏

西崎暢氏

 クリエイションでは、海外を意識して強いアイテムも増やすようになった。それが国内でも増えていっている。物作りのクオリティーを守る工場との付き合いも考えなければいけない。現在はプレコレクションをしていないので、工場とのやりとりは年に2回。良い物を作ってくれる工場に継続して作ってもらえるメリットも、もっと与えてあげなければいけない。多少無理して体制を組めばメンズもできるところまで来た。メンズとプレコレクションをスタートすることで、工場にもより安定した仕事を供給できる。歩みは早くないが手応えはある。

■データ

コレクション発表形態/ミラノ・コレクションとパリ展示会

セールス形態/セールスパーソンを立てて、単独展示会

海外取引先/17、18軒

現在の売り上げ比率と目標/日本80%:海外20%、いずれは日本50%:海外50%に


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