アウトドアブランドで、女性向け商品を拡充する動きが強まっている。
コロンビアスポーツウェアジャパンは今春夏、新たなウィメンズコレクションの販売を開始。これに先駆け、ブランドアンバサダーにモデル・タレントのラブリさんを起用した。「自然の中に逃げる」をテーマに、販促を強化する。
ゴールドウインでは「ザ・ノース・フェイス」の19年秋冬物から、女性特化のアイテムを強化する。
(杉江潤平)
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「コロンビア」の女性向け新コレクションは「エスケープ・ウィズ・コロンビア」。「ドアの向こうは全てアウトドア」をテーマに、公園での散歩や花見、バーベキュー、野外のスポーツ観戦、旅行といったアクティビティーもアウトドアと捉えるよう提案する。商品は、日常で着やすいデザインでありながら、アウトドア品としての機能も備える。
例えば、「マウンテンブルーバードウィメンズジャケット」は、ブランド独自の防水透湿素材「オムニテック」を使い、雨の日にも着用できるようにした。裏地にはドット状の機能性のある生地を採用し、肌への貼り付きを軽減。無地タイプは通勤・通学にも使える。
肩部分は立体裁断で運動性を考慮。袖口はアウトドア商品にありがちなマジックテープではなく、2段階のスナップボタンとし、カジュアルさを無くして、大人の女性でも着られるようにした。1万9000円。


ゴールドウインはザ・ノース・フェイスの19年秋冬物で女性向けアイテムを増やす。テクニカルな頂上商品群を中心に、女性特化アイテムを出す。女性アスリートを起用したマーケティングを増やし、ブランドが目指す女性像を体現するインフルエンサーとの連動も強める。現在、アパレル製品の女性客比率は約30%だが、将来的にはこれを40%としたい考えだ。