物流のOTS ウェディングドレス・インナーで新事業

2018/10/24 06:30 更新


 ファッション物流で30年以上の実績のあるオーティーエス(OTS)が、異色の新事業に乗り出す。ウェディングドレス・インナー「エイライ」の企画・販売会社アリスを1日に設立した。まず帝人フロンティアと組んでインナーから開発する。「物流業界を取り巻く環境は厳しいだけに、培ってきたノウハウを活用して新市場を攻めたい」(小橋重信アリスCOO=最高執行責任者)と話す。

 新会社のCOOにOTSで執行役員マーケティング部長を務めた小橋氏、CCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)にウェディングデザイナーで自身のブランド「エイライ」を持つ永来寛子氏が就いた。

 OTSは物流や保管業務だけでなく、顧客ニーズに合わせて検品・検針や修理・補修といったアパレルの品質管理を強化してきた。その機能を活用すれば、ウェディングドレスのインナーをドレスに縫い付ける作業も自社倉庫内で行える。OTSとエイライは取引があり、エイライがインナーの開発にも取り組んだことをきっかけに、品質管理から縫い付け、物流まで内製化して自ら販路を開拓しようと両者の思惑が一致した。

先日都内で式場やブライダルサロン、メディア関係者など招いた受注会を開いた

 花嫁がゲストと食事やパーティーを一緒に楽しむレストランウェディングが広がっていることに着目し、補正効果や快適性のあるインナーをアピールする。帝人フロンティアの超極細繊維「ナノフロント」を使い、滑りにくく、肌に優しいドレス装着型インナーのほか、ウェディング後も着られるチューブトップやレースインナーなど「ジューンブライドに間に合うように商品化したい」という。

小橋COO(右)と永来CCO


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