オタクラウド CFでイラストレーターに活躍の場を

2018/02/21 04:30 更新


 アニメやゲームなどオタク文化の発信やイベント企画を手掛けるオタクラウド(大阪市、茶木盛暢代表、http://otacrowd.co.jp/)は、イラスト作家の活動機会創出を目的に、裏地にイラストをプリントするジャケットを開発する。2月1日~4月1日までクラウドファンディング(CF)を通じて100万円の資金を調達し、事業化を目指す。

(古川富雄)

 同社はオタク的コンテンツが好きなメンバーが集まった会社。オタク文化に興味を持つ人を増やし、クリエイターが活躍できる場を増やす事業を続けている。その中で紳士服生産販売のNFL(大阪市)、イラストレーターが集まる「創作空間カフェアトリエ」(同)との出合いがあり、「オリジナルイラスト×ジャケット」という発想に至った。「イラスト作家は職にして活動できる環境や機会が少なく、本業にしたくてもできない人が多い」と茶木代表は感じていた。

 プロジェクトの名称は、「裏地に和のイラスト!15名のクリエイターと世界に向けたジャケット開発!」。地域盛り上げに特化したCFサイト「FAAVO」を通じて資金を集める。資金はジャケット製作費とイラスト作家への配当に充てる。参加するイラスト作家は合坂祭さん、Akaike&木綿さん、あやにゃんさん、一束さんら15人。

 ジャケットは、裏地に大胆なイラストをプリントするテーラード。いずれも今回のために描きおろした作品だ。「見て楽しむ」「飾って楽しむ」という着用以外の価値を加える。ビジネスシーンだけでなく、カジュアルにも着こなせるよう、表地は伸縮性が高いニット材とする。縫製は大阪市内に工場を持つNFLに依頼し、100%大阪メイドとして打ち出す。

裏地に大胆なイラストをプリントする
「よさこい踊り」をテーマとする合坂祭さんのイラスト

 資金が集まれば、4月中に複製画の印刷、ジャケットの縫製を始め、5月上旬から出資額に応じたリターンを配送する。今後、CFで人気を集めたイラスト作家と協業し、一般への販売も展望している。販売はNFLの直営店、ECなどを検討している。



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