「オスカー・デ・ラ・レンタ」の19年秋ブライダルコレクションは、点数は14点と少ないが、ローラ・キムとフェルナンド・ガルシアならではのモダンテイストの力作が揃った。
コレクションの半分ほどは、「デミクチュール」と名付けられたカスタムメイドのラインで、今回が初シーズン。葉っぱのモチーフをオーバーサイズに拡大して刺繍でつないだドレスは、きゅっと絞ったウエストと、そこから裾に広がる量感がドラマチック。身頃は細かいビーズをびっしり付けて裾はビーズを減らしてレースの透け感を出したドレス、ざっくり織ったシルクで作った花のアップリケのドレスもある。
コマーシャルラインもミニマルでありながらフォルムに凝っている。後ろに付けた大きなボウがポイントだ。レースの花のモチーフの上にカットしたレースの花を重ねづけして立体感を出したディテールが多い。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)

