【思いや環境はどうですか?】「オリヒカ」浦和パルコ店 佐藤絢香さん 人とモノをつなぐ仕事に魅力

2024/12/12 00:00 更新


「新入社員の中でお客様からのお褒めの言葉が一番多い販売員」と評価された佐藤さん

 企業の成長や活力には人材は欠かせない。新入社員や中途採用社員がいきいきと活躍できる環境は、人を育て戦力になっていく。企業が新しく迎えた人材に現状を聞いた。

「ありがとう」を励みにやりがい

 4月にAOKIに入社し、ビジカジスタイルを提案する「オリヒカ」の浦和パルコ店で販売員として働く佐藤絢香さん。ⅤOC(顧客の声)によると「新入社員の中でお客様からのお褒めの言葉が一番多い販売員」と評価されている。これからも「人(お客様)とモノ(オリヒカの商品)をつなげる仕事の魅力を追求していたい」と意欲的だ。

人を大切にする会社

 AOKIに入社したのは「人を大切にする会社」だと、大学生時代にオリヒカでアルバイトとして2年8カ月働いて実感したからだという。

 もともと広告業界を目指し、就職活動をしていたが、「人と人、モノ・サービスをつなぐ仕事がしたいと思っていたが、アルバイトで店頭での接客を通じて、人とモノをつなぐ仕事にやりがいと共通項を感じた」ことも大きかった。

 配属されたのはオリヒカ浦和パルコ店。店頭での接客については「アルバイト時代からの経験があったため、大きな戸惑いなどはなかったが、さらに磨きを掛けなければいけない」との思いが強い。

 社員になって役割が変化した。「売り上げ計画を含めた店舗運営や担当したアイテムの売り場作り、パートナー社員の教育など新たな仕事はたくさんあり、まだまだ分からないことも多い。だが半面、楽しさややりがいも感じている」という。

 店舗に立っていて一番うれしいのはお客から「ありがとう」と言ってもらえること。「たくさん話してもらって就活頑張れそうです」と会計後に直接言われたり、アンケートメールに「利用してよかった。また来ます」とコメントがあったりすると再来店につなげられてうれしい。特にスーツの購入は、顧客にとっての一大イベントでもあるので、入学式や成人式、就職活動、冠婚葬祭など人生の節目にかかわることができるのが、この仕事の魅力でもある。

ビジカジスタイルを提案するオリヒカ浦和パルコ店

まず話を聞くこと

 接客では「お客様の話を聞くこと」を一番心掛けている。お薦めしたい商品もあるが、まず、服装への悩みや用途などを聞き、不安を取り除く。そして、「最終的にお客様が気づいてなくても必要なモノ、欲しいモノを導き出し、顧客満足を高めることが目標」と考えている。また、夫婦での来店客に、男性がスーツを試着している際に、待っている女性に椅子を出して座ってもらったり、荷物を置くことを勧めたりするなどの細やかな気遣いも大切。佐藤さんはアルバイト時代を含め、2年連続で「オリフェス」(接客ロールプレイング大会)の予選に地域別代表(3人)に選出された。

 入社後の印象にもギャップがなく「先輩社員も良い人ばかりで、自分が教えてもらいたい、助けてもらいたい、成長したいと思ったときに、周りの人たちが優しくサポートしてくれるのはアルバイト時代から変わらない」と強調する。例えば、サブマネジャーのライセンス試験(筆記・実技・面接)を11月に受けた時、店舗の上司はもちろん、ベテランのパートナー社員に教わったり、教育担当だった先輩社員に話しを聞きに行ったりと、直接的な指導だけでなく、業務上でもサポートしてくれる風土がある。結果、入社から最短で合格することができた。「今後、自分の部下が試験を受ける際には全力でサポートしてあげたい」という。

 将来的には、「販促部などで、まだリーチできていない客層へオリヒカ商品の魅力を伝える仕事にもチャレンジしてみたい」と、人とモノをつなぐ仕事がしたいという就活時代からの思いは変わらない。そのためにも、まず店頭で来店客とオリヒカの商品をつなぐことに全力を注ぐ。その後、サブマネジャーとして、「数字への責任はもちろん、販売員の教育にも力を入れ、店舗全体のレベルを上げていきいきたい」と前向きだ。常に1年後、3年後になりたい自分の姿を考え、仕事に打ち込んでいる。

(繊研新聞本紙24年12月12日付)

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