EC発メンズ「オープニング・アクト」 ユーチューブでファンつかむ

2021/05/04 06:27 更新


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 ブランク(東京、潤間赳郎社長)はEC発メンズブランド「オープニング・アクト」が成長している。潤間社長自ら企画、演出するユーチューブチャンネルや個人のインスタグラムで10~20代の男性を中心に人気を広げ、昨年11月にはルミネエストに期間限定店も出した。今年は初めての実店舗を東京・高円寺に開く予定だ。

(関麻生衣)

 同ブランドは20年にデビューした。ブランクは潤間社長がエグゼクティブディレクター兼シニアバイヤーを務めるアパレルEC・実店舗運営のシーザライトから派生した。

 デビュー1年で成長の大きなきっかけになったのはルミネエストの期間限定店だ。7日間開き、当初の売り上げ目標は140万円ほどを見込んでいたが、初日に150万円を達成、トータルで350万円となった。オリジナルのほか、「ディッキーズ」など仕入れ商品や古着を販売した。

 期間中、店頭は「潤間さんに会ってみたい」というファンでにぎわい、写真撮影も盛り上がった。潤間社長も「ファンとの関係性が深くなった。ECでは普段顧客の顔を見ることができないが、実際に会って悩みを聞くこともできた」と振り返る。

 服の販売に加え、「お客が何回も足を運びたくなる」仕掛けもした。例えば、インスタグラムでの発信だ。「ファンからの差し入れをコンテンツにできないか」との発想から、「頂くことが多かった」清涼飲料水の「レッドブル」を積み上げた写真をインスタグラムに投稿したところ、これが受けた。「自分の差し入れが写った写真に『いいね』が欲しいとの心理」が働き、来店動機にもつながった。

 この経験を弾みに、コロナ下の状況を考慮しながら今年は大阪をはじめ、福岡や名古屋にも期間限定店を出店したい考えだ。「自分の強みは親近感があること。日頃からユーチューブなどを見てくれているファンと交流できる場を作りたい」という。

 他にはテーラードジャケットとスラックスのセットアップがヒットし、「自信になった」。今年1月に6日間の受注期間を設け、2000万円を売り上げた。ジャケットで税込み1万3200円、パンツで8800円の買いやすい価格帯を意識したことが良かった。商品のこだわりや着こなし方をユーチューブで紹介したり、受注期間中にインスタグラムでサイズ感の相談を受けたりし、顧客との双方向のやりとりが実った。

テーラードジャケットとスラックスのセットアップは6日間の受注で2000万円を売り上げた

 期間限定店の成功やセットアップの販売実績で「成功の道筋ができた」。高円寺に開く実店舗にも期待している。店ではオリジナルと一部古着も販売する。

 今後はオープニング・アクトを成長させながら、他の企業やブランドと組んだユーチューブの配信など新しいコンテンツを作り出し、「SNSを通じた物販のノウハウを業界に伝えていきたい」と考えている。

「ユーチューブでは100ある魅力を100伝えたい」と潤間社長は話す

(繊研新聞本紙21年3月24日付)


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