中国・四国地方の産地 地元と距離縮める製造業 できることから地域活性化

2024/04/24 12:30 更新会員限定


クラッソで工場見学をしている様子(タナベ刺繍の工場)

 中国・四国地方の繊維・アパレル産地がある町で、製造業が積極的に参加するオープンファクトリーをはじめとしたイベントが増えている。〝人材難〟という共通課題を抱える中、地域活性化を視野に入れ、できることからやろうという動きが広がっている。

四国初のイベント

 手袋産地の香川県東部では23年にオープンファクトリーイベント「CRASSO」(クラッソ)がスタートした。物作りの技術を見学・体験できる四国初のイベントで、23年11月の第2回は手袋メーカーをはじめとした地元企業が25社参加し、約1500人が来場した。

 オープンファクトリーにとどまらない地域全体の活性化を目指し、有志で実行委員会を構成して運営している。出展企業には、会期中に工場見学かファクトリーショップ、ワークショップの中から最低一つを選択・用意することなどを求める。こうして地域外に魅力を発信するとともに、地域に物作りの誇りを取り戻し、地域の未来を守ることを目標にしている。

 第3回は24年5月30日~6月1日に開く。これまで東かがわ市、さぬき市、三木町を中心に実施していたが、高松市の企業も加わる予定だ。参加企業数は35社を目指している。

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