オンワードホールディングス(HD)は、21~30年度の中長期経営ビジョン「オンワード・ビジョン2030」で、23年度までの3カ年を終え、計画達成に向けた今後7年の計画を発表した。26年度までの3カ年を「成長フェーズ」、その後30年度までを「成長加速フェーズ」とし、国内事業の成長を加速しながら、海外事業の成長基盤を固める。保元道宣社長は、「この間の事業構造改革が実を結んでいる。さらに経営環境の変化に対応した国内事業に取り組む。海外事業の成長も大きなカギになる」と語った。
(古川伸広)
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最終30年度に売上高3000億円、営業利益250億円とする目標は当初計画のまま。26年度計画は売上高2200億円、営業利益160億円。主な事業戦略はファッション領域で、市場の多様化に対応した新ブランドや商品開発のほか、OMO(オンラインとオフラインの融合)を推進する。ウェルネス領域では、好調なギフト・ペット・ビューティーなどを拡充する。コーポレートデザイン領域では企業活動のトータルデザインの提案を強化する。
グループ事業全領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略も徹底する。オンワードメンバーズ会員基盤の拡大とコミュニケーションを強化する。好評なOMOストアを推進し、30年度までに会員数1000万人(23年度実績530万人)を目指す。EC売上高目標は30年度で1000億円(480億円)。
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