オンワードラグジュアリーG 初のオリジナルブランド

2019/01/07 10:58 更新


 伊オンワードラグジュアリーグループは19年秋冬向けで、〝未来に向けて考える〟をコンセプトにしたレディスシューズ「フォワード」を立ち上げた。

 フェイクレザー(合成皮革)などの再生素材を使い、モダンでオーガニック、フェミニニティを感じさせるアーバンストリートのスタイルを提案する。

 デザイナーブランドのライセンス生産を手掛けてきた同社にとって初のオリジナルブランドで、持続可能な社会をめざす企業姿勢も反映する。皆で何ができるかを問いかける「ビー・パート・オブ・ザ・ソリューション」の英字をプリントしたり、リサイクル、リアクト、リデュースを掛け合わせたロゴを配したり、メッセージ性を強めている。

メッセージを配したTシャツやパーカも扱う

 デザイナーは韓国生まれのフランス人のラファエル・ヨン。いくつかのラグジュアリーブランドの靴の制作に携わり、「オフホワイト」の靴と雑貨のコレクションを立ち上げた経歴を持つ。

 フェイクレザーを使った靴やブーツは、モノトーンとベージュの配色が中心。心地良さやウェルネスを感じさせながら、トランスジェンダーな印象をフォルムやマテリアルで表現する。チャンキーヒールで緩やかなトウラインのパンプス、スケルトン素材で足首を覆ったショートブーツなどが揃う。一部のスニーカーには、産業廃棄物となった魚網を再生したポリエステルを使う。

 取り扱いサイズは35~42。日本での小売価格はパンプス3万6000円から、スニーカー4万~5万円台。

一部のスニーカーには魚網を再生したポリエステルを使っている
トレッキングシューズやレインブーツなどファンクショナルなモデルも


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