オンワード樫山は10月31日、東京・北青山にデイリーラグジュアリーブランド「セアン」の旗艦店「セアン青山」を出店した。昨年秋に立ち上げた、日本の伝統美をモダンに再解釈したブランドで、常設店は初めて。「五感を刺激し、日本の伝統美を体感できる場」を提供する。
同店は1、2階の路面店で、店舗面積は約270平方メートル。ショップは「聞香・瞑想・伝統=心の声を聴き、自分と向き合い、自分らしさを見失わず」がコンセプト。1階には、上質でミニマムなコレクションを揃える。日本のきものの直線的なパターンに着想を得てドレープを楽しむカシミヤ100%のニットトップ(税込み12万1000円)や、脇のシームレスパターンで包まれる緩やかなラインのウール100%のパンツ(9万6800円)などが並ぶ。店内は香をたき、約8メートルの木材のオープンカウンターや木工作家による木の椅子など、お客をもてなす空間を演出している。

2階は、「リ・ギャラリーセアン」として、セアンと親和性のある衣・食・住の体験などを発信するスペースを構える。地域の食・文化・人を物語として再編集し発信するコンテンツメーカー「ワンストーリー」のキュレーションによる作品の展示や販売、日本の価値ある魅力を感動体験として届ける「おとなみ」との協業などで、新しい価値観を生み出す空間を提供。オープン時は、デザイナー・猿山修氏の「自在鉤」や香道体験、和菓子体験を行っている。
