《平成ストリートスナップ》サイコロアクセサリーが大流行 「わかんないけど、みんなしてる」(2000年8月23日付)

2025/11/19 06:00 更新NEW!


 90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。

※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。

【関連記事】《平成ストリートスナップ》影をひそめるギャル、目立つ“なごみ系” ゆかたに異変(2000年8月5日付)

サイコロアクセサリー 夏休み一気に爆発、どうして?「わかんない」

2000年8月23日付


 サイコロのネックレスが大流行している。どうしてサイコロなのか「わかんないけど、みんなしてるから」という女の子や、訳知り顔でポーズを取る男の子。竹下通りの雑貨屋などにずらりと並んでいる。

 サイコロブームのそのわけは、70年代にさかのぼる。ロカビリーバンド、ストレイキャッツのブライアン・セッツァーがサイコロネックレスをしていたのを、スタイリストの伊賀大介さんが今年3月発売のストリート雑誌で紹介したのがきっかけ。でもそんなことはおかまいなしに、若者たちの夏休み原宿観光で一気に広がった。新鮮で手軽な真夏のアクセサリーといったところ。

 一大ブームだったシルバーのネイティブアメリカンアクセサリーはひと休みで、男の子はTシャツにサイコロがお決まりのスタイル。女の子はほかのネックレスと二連、三連にじゃらじゃらと付けている。財布をつなぐチェーンにもサイコロが登場。もっと広がりそうな気配だ。

《記者メモ》

 夏休みの時期、原宿にはこうした「行ってきた証」みたいなヒット商品や人気集中ブランドがありました。

(赤間りか)

関連キーワードピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事