オーダーメイドで「安い」を実現──紳士服専門店のオンリーは1日から、オーダースーツ「ミニマルオーダー」の販売をスタートする。サイズと生地選び、パンツ裾仕上げの指定のみで完結するシンプルなオーダーで、価格は2万5000円のワンプライス。採寸は全国にある店舗のうちの6店、またはウェブサイトを参考にした自己採寸で、決済は専用ウェブサイトによるEC決済のみとする。
生地はウール100％を中心にすべてオリジナルで32種類を揃えた。モデルはタイトフィットなラインが特徴のマンハッタンモデルのみ。裏地やボタンなどはオンリーが最適なものをセレクトする。
採寸は東京、大阪、京都、福岡にあるミニマルオーダー取扱店で実施する。立ち上げに合わせ、京都の本社1階やなんばシティに「オンリー京都テーラー」も新設。店頭で採寸できない場合は分かりやすい採寸動画をもとに購入者が採寸する方法もある。納期は約2カ月で、商品到着後から3カ月間はお直しや返品を保証する。
生産は、紡績から生地、縫製まで一貫生産できる協力工場を活用。さらに同社が技術指導をし、効率の高い生産方式を開発することでコストを削減した。納期2カ月に同意してもらうことで、計画生産も可能にし、物流や生産コストの削減にもつなげる。
市場でオーダースーツが広がる中、同社は16年3、4月に10～60代男性1000人以上に、「スーツを買う際に重視すること」についてのアンケートを実施。全世代に共通して最もポイントが高かったのが「着心地・サイズ」で、いかにフィットしているかが重要なことが分かった。
これを受け、選択肢をごくシンプルにし、価格的にも気軽にオーダースーツを着てもらえる提案を狙った。先着2000人（1人1着限り）で、1万8000円で購入できるキャンペーンも実施する。
今後はメンズだけでなく、ウィメンズでも同様の生産・販売方式でオーダースーツを展開していく考えだ。
