オン・ジャパンがランニング向け再強化 よりシリアスランナーへ

2022/08/15 06:29 更新


「クラウドモンスター」の今秋冬モデル

 スイスのスポーツブランド「オン」を輸入・販売するオン・ジャパンは、ランニング分野を再強化している。「ランナーに一番愛されるブランドになる」(福原裕一共同代表)ことを目標に、関連投資を増やす。シューズのほか、アパレルも拡充する。

 オンは10年に誕生したシューズ主力のスポーツ用品ブランド。短期間に世界中に浸透し、近年はスニーカーモデルの「クラウドノヴァ」などを街で履く人も増えてきた。しかし、息の長いブランドとするには「パフォーマンス軸のブランドであることをしっかりと伝える必要がある」(福原代表)として、原点回帰を判断。独自の市場調査で「ファンランナーからの支持は高いが、没入度の高いランナーでは濃淡があることが分かった」ため、よりシリアスランナーに向けた施策を強化する。

「パフォーマンス軸のブランドと伝えたい」と福原代表

 3月には〝超〟厚底のランニングシューズ「クラウドモンスター」を発売したほか、4月には東京・原宿のキャットストリート沿いに最新技術でランナーのサポートに力を入れる路面店「オントーキョー」を設けた。

 マーケティングでは、大会のスポンドサードを始める。8月28日の「北海道マラソン2022」では、国内のフルマラソン大会としては初めてオフィシャルウェアパートナーを務める。

 同じコンセプトでデザインした靴とアパレルのトータル提案も強化する。10月6日からは、雲をモチーフに、再帰反射材を使ったランニングシューズとアパレルの「ルーモスコレクション」を販売する。全国の30~35の小売店でコーナー展開する。

ルーモスコレクション

 1~6月の売上高は、前年同期比2.2倍となった。成長率では同ブランドの全世界の平均を上回り、アジア太平洋地域では日本が一番の伸びという。

 4月に開業したオントーキョーはじわじわと認知度を高めている。1階で販売するアパレルのフルコレクションへの注目度が高く、店舗売り上げの20~25%(点数ベース)という。



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