岡山・児島のジーンズ洗い加工 受注回復の兆し

2020/12/03 06:27 更新有料会員限定


 ジーンズ産地の岡山県倉敷市児島で、洗い加工の受注が回復してきた。各社が力を入れてきたサステイナブル(持続可能性)関連の加工が実を結びつつある。国内に加え一部海外からも受注が戻り、「春夏の数字も見えてきて、引き付けで発注を控えていた分が急に出てきた」「流通在庫がはけたようだ」との見方がある。ただ先行きへの懸念も強く、1年を通した全体の数量は以前のようには戻らないのではとの声も多い。在庫を持たないようにするための引き付け型の受注が加速する中、繁忙期と閑散期の差はさらに大きくなると見られ、より柔軟で効率的な生産体制の構築も求められている。

(三冨裕騎)

 洗い加工大手の豊和は、10月終わりごろから受注が例年並みに回復してきた。特に海外向けが多く、店頭、ECともに在庫がなくなってきたと見る。手の込んだデニム加工や、水の使用量を減らした「バディ」加工などサステイナブル関連が拡大している。レーザー加工機を24時間体制で回すなど、これから春までは忙しい時期が続く見通しだ。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定サステイナブル



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事