岡田織物 輸出、パーツ販売が堅調 フェイクファーは雑貨などに広がる

2022/07/22 06:27 更新


自社にショールームも併設し、一般消費者にテキスタイル、製品をアピール

 高野口パイル産地の岡田織物は、輸出と自社の自動裁断機を活用したフェイクファーなどのパーツ販売が好調だ。一昨年には自社敷地内にショールームを開設し、オリジナル製品の販売にも力を入れている。

 国内は依然として戻り切っていないが、今年に入ってからはイタリア向けを中心とした輸出が好調で、コロナ前の9割程度にまで回復してきた。素材としては黒一色や白一色などプレーンなタイプのフェイクファーの動きが良い。今まで中国に行っていたオーダーが一部来ていると見ており、今期は売り上げ全体の3割ほどになる見通し。国内では、フェイクファーのパーツ販売が増えてきた。パターンの形に裁断したものを販売、裁断のノウハウを生かしたサービスとして好評。衣料品以外の雑貨や異業種などにも広がりつつあり、現在は年間18万個ほどのパーツを生産しており、将来的には100万個を目指す。

 一方、「産地のフェイクファーの良さを体感して欲しい」としてオリジナル製品にも力を入れている。バッグやファーのベストなどを打ち出しており、受注会なども開催。自社敷地の一部を予約制のショールームにしており、SNSなどを見て訪れる人も多いという。生地のネット販売も比較的安定しており、インテリアやライフスタイル全般に向けた提案も強めていく。



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