7月26日に民事再生手続き開始を申請し、保全処分が発令された紳士服の大賀(大阪府枚方市)と完全子会社の宮﨑クロージング(宮崎市)は8月1日、債権者説明会を大阪市内で開催した。申し立てに至った経緯、財務状況、スポンサーへの事業承継を想定している今後の手続き見込みなどを説明した。
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大賀俊介大賀社長兼宮﨑クロージング社長は「みなさま方に多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます。スポンサーのもとで再建を図りたいと考えていますので、ご理解、ご協力をお願いします」とあいさつした。大賀の23年7月期は売上高27億8100万円、営業損益は7500万円の赤字、宮﨑クロージングは売上高4億6100万円、営業損益は4600万円の赤字。債務額は申立書ベースで大賀約37億円、宮﨑クロージング約9500万円。
申し立て前に、スポンサー候補者から意向表明書が提出されている。スポンサーへの事業承継による対価や非事業用資産を主な原資として再生債権を弁済する再生計画案を想定している。