前回は一つの店舗であらゆるニーズに対応する実験的な店舗について紹介しました。今回は、最近増えている招待や紹介のみのクローズドなコミュニティーに特徴を持つショップを紹介します。パンデミック(世界的な大流行)以降、驚くことにマスクの着用がここニューヨークでも定着したように、いまだに見知らぬ人との交流にセンシティブになっているのが背景の一つと言えそうです。
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店というよりアパート
クラシックなアメリカンカジュアルをニューヨークのカルチャーでアレンジしたウェアで人気を集めるメンズブランド、「エメレオンドレ」は、昨年ノリータ(リトルイタリーの北側)の旗艦店をリニューアルして話題になりました。連日入店に待ち時間ができるほど人気の店舗は、社交クラブにインスパイアされたものになっています。