西村レース、シンガポールに法人

2015/05/26 06:30 更新


 レース製造卸の西村レース(京都、西村政起社長)は今夏、シンガポールにリリーレース・シンガポールを設立する。併せてインドネシアでレースの生産、供給を開始する。16年春夏向けから本格化する。

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 シンガポール社は日本、東南アジア、欧米をつなぐ輸出入業務、東南アジア生産品の管理が主な任務で、8月8日から業務を開始する。

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 アパレル生産の東南アジアシフトが強まる中で、インドネシアは日系企業を中心にした素材調達、染色ラインの安定確保が可能なことから、注目が高まっている。同社はレースのベース生地や刺繍糸などを指定し、日本品質の技術、ノウハウを導入して品質が安定した生産を行う。

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 当面、綿やセルロース「テンセル」、キュプラなどのコード、ボーラー、ケミカル、刺繍など約10マークのレース生産からスタート、毎シーズン提案商品を増やしながら、現地での在庫機能を充実させる。インドネシアから日本や欧米への輸出、アパレルOEM(相手先ブランドによる生産)事業も手掛ける。

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 同社はこれまで海外では中国・蘇州、韓国・ソウルに法人を設立する一方、仏や米、インドネシア、タイなどの展示会に出展し、レースの開発、販売、OEM事業を展開している。20カ国以上で商社、アパレルメーカーとの取り組みを進めているが、日本のレース生産能力が縮小している一方で、中国や東南アジアでは安定生産の手応えを得ている。

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 今後、タイでも生産、供給の体制を整える計画で、シンガポールを軸に日本、中国、韓国、東南アジアのネットワークを生かして「5年先、10年先を見据えた生産、販売の仕組みを構築する」考え。



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