【サンフランシスコ=立野啓子通信員】ナイキの25年度第3四半期(25年12月~26年2月)の売上高は112億7900万ドルで前年同期並みとなった。純利益は35%減の5億2000万ドル。回復してきた北米市場は増収だったが、北米に次いで規模が大きい中国の減収が響き、伸び悩んだ。欧州・中東・アフリカも増収ながらドル高による為替調整で実質減収。粗利益率はトランプ関税の影響で低下し、営業利益率はマーケティング費用の増加で2.1ポイント低下し、4.9%。
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「ナイキ」ブランドの売上高は1%増。前期から北米中心に改善してきた卸は5%増だが、DtoC(消費者直販)は4%減。ECは9%減。地域別では、北米は3%増、中国は7%減。欧州・中東・アフリカは2%増だが、為替調整後は7%減、アジアパシフィックは1%増だが、為替調整後は2%減。アイテム別では、靴が2%増、アパレルは前年同期並み、用具は2%減。
優先事項とした北米と卸を前期から回復させたエリオット・ヒル社長兼CEO(最高経営責任者)は、「当期はビジネスの質が改善した有意義な動きとなった。再建は終わっていないが方向は明確で、我々のチームは集中し、緊急性を持って動いている」とした。