【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループは、新型コロナウイルスで不足しているマスクを医療機関に寄付するため、中国へ1000万枚発注した。グループ傘下「クリスチャン・ディオール」は、ベビーディオールのアトリエで希望者を募り、外科用マスクの生産を開始した。パフューム&コスメティック部門では、病院用に開発した除菌用アルコールジェルを必要とされる期間まで大量生産し寄付している。
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化粧品最大手「ロレアル」は欧州連帯計画を立ち上げ、傘下ブランドで生産したアルコールジェルを欧州の保険当局に無料配布している。休業中の美容院や香水店に対し、支払期限延長を認め、ロレアルの納品業者には支払日を繰り上げた。同社の財団は、新型コロナウイルスで経済的危機に直面する人たちに対し、アソシエーションを通し100万ユーロと衛生キットを寄付した。
「クラランス」も病院に向けアルコールジェルの生産を開始した。