23年10月、東京・清澄白河にメンズ・ウィメンズの古着店「ネイド」をオープンした。オーナー兼バイヤーの安部和真さんがアメリカやヨーロッパから仕入れた古着を丁寧に手入れし、大人客に提案している。
18年に古着店「エクレ」を三軒茶屋で開業し、10~20代を中心にとらえてきた。手狭になってきたことと客層を広げたい思いで2号店を立ち上げた。
ネイドは基本的にEC販売を行わない。「商品の状態を見て、接客を受けて、価格にも納得した状態で買ってほしい」と考えるからだ。
手頃価格が中心のエクレに比べ、ネイドでは1万円台のものから10万円前後のラグジュアリーブランドのビンテージ品もある。ウェアは60年代のアメリカ物や中東、南米の民族衣装など、現代にはないようなディテールの商品を提案している。ラグや花瓶など、雑貨も扱っている。
店内が古着屋特有の匂いにならないよう、商品のケアに力を入れる。洗えるものは自身で洗濯し、それ以外はドライクリーニングに出す。商品の陳列もあまり詰め込みすぎないようにしている。「古着を着たことがない人にも楽しんでもらいたい」と考えている。
オープン当初から30~40代の来店が多く、ウェアだけでなくラグなどの雑貨が売れている。3月に出した伊勢丹新宿本店の期間限定店も新規客の獲得につながっている。