ナノ・ユニバースとバンクが提携 オンライン物々交換

2019/06/26 06:28 更新


 TSIホールディングス(HD)のナノ・ユニバースは、即時買い取りアプリ「CASH(キャッシュ)」を運営するバンク(東京)と提携し、BtoC(企業対消費者取引)の新しい決済手段「モノ払い」を活用したオンライン販売を行う。バンクは「7月中をめどにスタートする予定」としている。

(北川民夫)

 モノ払いは、消費者が不要になった中古品を提供することで、オンラインストア上で商品が購入できる〝物々交換〟型決済手段システム。

 支払い方法としてキャッシュのアプリで〝モノ払い〟を選び、消費者がバンクに提供する商品の品目やブランドを選択後、商品の写真を撮影すると、自動的に査定金額が表示され、査定金額を使ってナノ・ユニバースなどの提携先の商品を購入できる。

 査定額が購入金額を超える場合の差額は、キャッシュのアプリから銀行振り込みで受け取ることができる。また、モノ払いの不足分はクレジットカード決済での支払いとなる。

 ナノ・ユニバースは査定金額を使って自社商品が購入された場合、その査定金額分をバンクとの間で決済する。

 バンクはモノ払いで、商品の買い取りの窓口を広げることによって扱う商品数を増やすことができる。バンクはそれらを2次流通企業に商品を卸すことで収益を得る。

 TSIHDの上田谷真一社長は「ナノ・ユニバースの経営陣は新しいことへのチャレンジに意欲的。TSIグループのなかでもナノ・ユニバースの商品は比較的価格帯がこなれており、若い顧客を中心に市場での規模感がある。バンクとの取り組みは、このブランド特性を生かした試み」として、商品の購入手段の広がりに期待する。



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