ナノ・ユニバース 今期レディスが2ケタの伸び

2018/12/27 06:27 更新


 セレクトショップのナノ・ユニバースは今期(19年2月期)、レディスの売り上げを前年同期比で2ケタ伸ばしている。春夏はカットソー、秋物はニットトップなどのインナー類が売れ、東京西川と共同するアウター「西川ダウン」も前年同様に売れている。

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 同社はメンズの売り上げ比率が高く、1、2年前からレディスをてこ入れしてきた。これまではカジュアルからモードまで、価格も幅広かったが、今は30~40代の働く女性向け商材と価格帯に絞り、品番数も減らした。一方、メンズと同じく汗染み防止カットソー「アンチソーキット」など数シーズン使える定番をレディスでも戦略商品としたのが当たり、3~8月の全体売り上げは7.3%増につながった。

 今秋冬は11月まで暖かかったため、ウールアウターなどは苦戦しているが、秋冬向け「アンチピリングニット」が好調で、西川ダウンも前年並みと堅調。メンズ売り上げを上回る月も出てきたほどで、メンズは全体で5%増に対し、レディスは客数が増えて10%を超える伸び。「糸や生産段階から自社が携わるオリジナル商品に手応え。気温に合ったMD、生産数量の奥行きもバランスが取れた」(矢ケ崎貴臣執行役員ブランド事業本部長)という。

 19年春夏もニットトップやカットソーを強化する。アンチソーキットではレディス「ミュベールワーク」との協業商品を投入、ファッションアイテムとして認知度を高めるなどして、来年もレディスを伸ばす計画だ。

30~40代の働く女性にテイストと品番を絞り、定番アイテムを増やした


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