英マルベリーは、各国共通の標準価格によるグローバル戦略を開始する。EC、実店舗のいずれでも商品が世界で同一価格になる。売り上げの9割を占めるレザーグッズを皮切りに、対象を順次広げる計画だ。
【関連記事】「アートや音楽でつながろう」 コロナ対策でSNS発信盛ん
グローバル価格は、英国を基準に、各地の消費税や関税などを考慮して設定する。
ティエリー・アンドレッタCEO(最高経営責任者)は、「オープンかつ透明性のある事業運営を推進するという事業戦略の一環として検討してきた。ブランド設立50周年を控えた今、共通価格で商品を提供することが今まで以上に重要であると考えた」という。
昨年販売した「アクネ・ストゥディオズ」との協業商品などですでにグローバルプライシングを実施し、消費者からも好評だ。マルベリーではオムニチャネル戦略によるDtoC(メーカー直販)ビジネスモデルが95%を占め、デジタル化を推進する上でもグローバルプライシングは重要になる。業界標準となることを見込み、先駆者として他をけん引する構えだ。
日本では5月20日から新価格での販売を開始する。
