マッシュスタイルラボの「エミ」は、素材ベンチャーのバイオワークスと瀧定名古屋との協業で、生分解性を持つPLA(ポリ乳酸)「プラックス」を使用したウェアを販売する。販売時には、調達と製造、輸送の各プロセスで発生した1製品あたりのCO2(二酸化炭素)排出量を表記したタグをつけ、商品を通じたブランドのサステイナビリティ―(持続可能性)の取り組みの発信にも力を入れる。5~6月ごろから全国の店舗で販売する。
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プラックスは、サトウキビを原料とした合成繊維。植物由来の添加物を加えることで染色性や耐久性を高め、衣類にも使用できるようになった。抗菌と防臭の機能も持つ。バイオワークスが専門機関に依頼して実施したLCA(ライフサイクルアセスメント)によると、石油由来のポリエステルと比べて製造時のCO2排出量を41%削減できる。石油由来の合成繊維の代替を目指している。
商品は5型企画した。コットン70%・プラックス30%混のロゴ入りTシャツや肩のドレープが特徴のタンクトップ、ドレスのほか、コットン56%・プラックス26%・ナイロン16%混でパイル地に仕立てたフロントジップのパーカーとドレスがある。
カットソー6600~7800円、パーカー1万4500円、ドレス1万5000円~1万6000円。エミの既存ラインと同じ価格帯に設定する。
エミはこれまでもリサイクルやアップサイクル素材を使用した商品企画に力を入れてきた。この商品をきっかけに、ブランドの環境配慮への考えや取り組みの認知拡大を目指している。