兵庫県西脇市と多可町で9月26~28日、地域一体型オープンファクトリーイベント「もっぺん」が開かれた。播州織や縫製、農業などに携わる25の事業者らが出展し、普段は見られない物作りの現場を披露した。
もっぺんは繊維業や製造業、農業や伝統工芸といった多様な地場産業を営んできた同地域の物作りの現場を公開し、見学ツアーやワークショップなどを開くイベント。同業者や異業種同士の交流、次世代の担い手との出会い、地元の物作りを知るきっかけの場になることを目指して開いている。1回目の昨年は土日開催だったが、今年は平日も加え開催日を1日増やした。近隣住民を中心に多くの参加者らが訪れた。
オーダーカーテンの縫製加工などを手掛ける廣田縫工は、今年が初参加。カーテンや〝縫う楽しさ〟の魅力を発信することが狙いだ。工場見学と製造工程で出た端切れを使ったワークショップ、カーテンや従業員らによる手作りの雑貨販売などを実施した。


昨年に引き続き参加した兵庫県立工業技術センター繊維工業技術支援センターはセンター内の見学と手織りキットを使った織物制作の実習を行った。センターの設備に加え播州織や織物組織について紹介し、参加者らと活発な質疑応答を交わした。