ミズノ、新たな中わた素材を開発 ぬれても保温力を維持

2024/09/26 06:29 更新


新たな中わた「テックフィルブレスサーモ」を使ったコート

 ミズノは独自のポリエステル中わた繊維「テックフィル」と吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を複合した新中わた素材「テックフィルブレスサーモ」を開発した。「ダウンの保温性や軽さを意識して従来のテックフィルとブレスサーモを進化」(松岡俊祐グローバルアパレルプロダクト本部長)させた。採用商品の24年度(25年3月期)売上高は2億8000万円を目標とし、27年度には10億円を目指す。

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 ダウン(羽毛)は軽く暖かいが、ぬれると保温力が下がる弱点があった。新素材は薄い不織布を14層に重ねた構造で、柔らかさと膨らみがあり、ダウンよりも保温性に優れる。ブレスサーモに疎水加工を施し、湿気は吸いながらも水は吸いにくい素材の開発に初めて成功した。水を吸いにくい性質のある3次元コイル状のポリエステルと混ぜることで、湿潤状態でも保温性の低下を抑制する。

独自のポリエステル中わた繊維「テックフィル」と吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を複合した「テックフィルブレスサーモ」

 24年秋冬物ではトレーニングアパレルや野球アパレル、寝具などを発売する。今後はウィンタースポーツの競技団体へ納品も予定する。10月上旬に発売する同素材を使ったインサレーテッドコートは税込み5万600円、コート3万4100円、野球グラウンドコート2万4200円など。

グローバルアパレルプロダクト本部長 松岡俊祐氏

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