東京湾岸地区のニューファミリーを百貨店に呼び込め――三越銀座店は７階催事場で１４日まで、「かっこいいパパのライフスタイル」を切り口に、紳士服や子供服、食品、リビングなど全館横断で揃えた「オトコマエフェス」を実施している＝写真。銀座から近い湾岸地区は開発が進んで人口が増えており、新たなターゲット顧客に向けたアプローチを強化するのが狙いだ。
「単なる物の消費では満足せず、ＳＮＳ（交流サイト）のイイネなど承認欲求が強い」（担当者）というタワーマンションで暮らす３０～４０代のパパを顧客に設定した。彼らの嗜好｛｛しこう｝｝や価値観を切り取り、アウトドア、インドアのシーン別に編集した。
家族単位でバーベキューなどを好んで行うアクティブシーンでは、アイテムや色を親子で統一する〝リンクコーデ〟に注目。「ザ・ノース・フェイス」「フレッドペリー」「プチバトー」「カーリー」など、親子がお揃いで着られるアイテムを集めた。
イベントの旗振り役を担い、自身も湾岸エリアに住んでいる竹山広泰三越銀座店紳士営業部アシスタントセールスマネージャーによると、「このエリアの若いパパはほとんど百貨店に来ていない」という。「お気に入りのスポットにしてもらえるように、ゆくゆくは常設の編集ショップに進化させたい」考え。同店は勝どき、月島、晴海、豊洲、東雲、有明などの湾岸エリアからの来店客が前年比２倍のペースで増えている。
