三井不動産がサステイナブルファッションで新業態 6月8日、木更津に開設

2023/05/18 06:30 更新


 三井不動産は6月8日、サステイナブル(持続可能な)ファッションをコンセプトにした新業態ストア「木更津コンセプトストア」を千葉県木更津市に開設する。同社商業施設の取引先テナント100社以上と協業し、「ファッション業界の課題解決に取り組む」。

(有井学)

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 三井アウトレットパーク木更津の隣接地に開設する。敷地面積は約7300平方メートル、建物は地上1~2階で、延べ床面積約3000平方メートル、店舗面積約2460平方メートル。三井不動産が企画立案と取引先との交渉を含む開発を行い、スマイルズ(東京、野崎亙社長)がプロデュースし、双日インフィニティが運営する。入場料は300円(中学生以下無料)。

 国内外のファッション企業の規格外品やデッドストック品、衣料品のアップサイクル品などを販売する。さらに、クレサヴァによる衣服から農園を作る取り組み、近畿大学と文化学園大学による服から次世代再生可能エネルギーを作る研究活動を紹介し、クラダシとフーズクリエーションによる「もったいない食材」を活用したカフェ、サステイナブルファッションに関する期間限定催事スペースなどを設け、「ファッション業界の未来を考えると同時に、新しい買い物体験を提供する場」とする。「お客による活動の応援につなげ、参加型の仕組みにする」ため、入場料を設定した。

協業するブランドや企業、団体の取り組みのPRや実証実験の場とも位置付ける。

 同社はサステイナビリティー経営を全社で推進するとともに、商業施設の事業方針としてテナントとの連携で「共存共栄」を目指す「グローイングトゥゲザー」を掲げている。今回の取り組みにより「方針を実践し、ブランド各社の在庫に関する課題解決を実現する」という。

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