《解説》三菱ケミカルが「ソアロン」事業譲渡 衣料繊維から完全撤退

2024/09/10 07:58 更新有料会員限定


 三菱ケミカルグループがトリアセテート繊維「ソアロン」事業の売却を決めた。北陸産地を中心にサプライチェーンを形成し、ファッション分野で海外でも競争力のある日本素材の一つ。産地関係者は「三菱の看板がなくなるのは寂しいが、北陸でのテキスタイル生産は維持されるとみている」と大きな混乱はない模様だ。

【関連記事】三菱ケミカルグループ、「ソアロン」をGSIクレオスに譲渡

 ソアロンは67年に生産を開始した。木材パルプと酢酸を反応させて作るアセテート繊維は半合成繊維に分類される。このうちジアセテートは海外メーカーが存在するが、トリアセテートは世界で唯一、三菱ケミカルのみが製造してきた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定ピックアップニュース



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事