環境省は、サステイナブル(持続可能な)ファッション促進策を強化する。その一環として、ファッション分野を含め、企業・自治体の環境に配慮した商品やサービスを利用した消費者へのポイント発行業務を補助する「食とくらしのグリーンライフ・ポイント推進事業」を今年度の補正予算で新設、予算額101億円を計上した。3月上旬~中旬をめどに公募を開始し、今夏からの事業実施を目指す。「環境に良いアクションをポイント発行によって〝見える化〟し、消費者のライフスタイル変革を促したい」(岡野隆宏「ファッションと環境」タスクフォースリーダー・循環型社会推進企画官)という。
(有井学)
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同事業は当初は22年度予算で開始する予定で、昨年8月に財務省に提出した概算要求で10億円を計上していた。これを岸田内閣による新しい経済対策の方針に沿って、今年度補正予算に前倒しし、予算額を大幅に増やした。「環境省の単一事業の予算としてはかなりの規模」(所管する地球環境局地球温暖化対策課脱炭素ライフスタイル推進室の井筒簾環境専門員)という。