【ミラノ=小笠原拓郎】26~27年秋冬ミラノ・メンズファッションウィークは、オリンピックイヤーを背景にしたスポーツスタイルが目立つ。しかし、そのスポーツスタイルはマーケティング発想の意識も強く、どこか純粋なファッションとは違う違和感も感じさせる。ピッティ・イマージネ・ウオモで見た2人の日本人デザイナーのコレクションが、ロマンティックで見る者の心を揺さぶるものだっただけに、ミラノのデザイナーたちにコマーシャル感を強く感じてしまう。
【関連記事】まもなく26~27年秋冬メンズファッションウィーク 現地通信員の注目デザイナーは?
セッチュウは、新しいオフィスのお披露目を兼ねたショー。いつものように桑田悟史の釣り道具が並べられた空間、ショーの冒頭は桑田からのあいさつと新作にまつわる説明が始まる。しかし、それがバンドの生演奏とともに自然にフェードアウトしていき、シームレスにショーが始まっていく。どこか、ポエトリーリーディングからつながるショーのように思えて新鮮だ。
まるで拘束着のように身頃の前側に袖がつけられたジャケットやブルゾンが目立つ。イヌイットの服からイメージしたという。前につけられた袖が窮屈そうに見えるが、実際はそうではない。その偏執気味のパターンメイキングが独特の雰囲気を生み出す。前側に付いた袖が違和感となってフェティッシュなムードを生み出すからだ。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!
単体プランなら当月購読料無料でWでお得!
