日本製高評価、ミキハウスハロッズ店増床

2015/08/19 11:02 更新


 子供服の三起商行は、英ロンドンの高級百貨店ハロッズにある「ミキハウス」の店舗を25%増床し、店舗面積を70平方㍍にした。「バーバリー」や「アルマーニ」などが並ぶ、ハロッズの子供服売り場では最大となる。ハロッズには、中国やロシア、中東など世界の富裕層が集まることから、約50あるミキハウスの海外他店への波及効果にも期待する。

 ハロッズの売り場に合わせて、これまで同店はトドラー中心の品揃えだったが、日本では「ミキハウスファースト」をはじめとする新生児、ベビーの品揃えを強化し、販売が好調なことから、同店のベビーの構成比を現在の5%から30%に高める。

 現地の販売価格は、日本の2~2・5倍。ベビーの肌着は6000~7000円と欧米の高級ブランド並みだが、日本製の質の高さが評価され、増床が実質的に完了した8月上旬からの1週間の売れ行きは、「好調」という。

 同店の15年度の売上高は、50%増の約3億円を見込む。同店は13年4月に英国1号店として出店。増床は14年9月に続き2回目。

 同社の15年2月期の海外売上高は、小売価格ベースで39億円(前期は33億円)、海外売上高比率は10%強。今後、他の海外店でも順次、ベビーの取り扱いを増やす考え。



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