オールウェイズのオーダーブランド「ミカコ・ナカムラ」(中村三加子)の20~21年秋冬コレクションは、ブランドとして初めて使う色、ピンクを主役にした。
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今回のテーマは、「マイ・トレジャー・ボックス」。心ときめく宝物箱からイメージして、ピンクのストーリーはチョコレートボックスを開けるときのわくわくした気持ちから始まっている。一粒選んだチョコレートの中に入っている、ローズやラズベリーのピンクだ。その幸福感を表現したという。
定番のカシミヤコートは、テレサという品種のローズピンク。上品なピンクが新鮮で、顧客に好評という。チョコレートのブラウンもある。ブラウンもこれまであまり使ってこなかった色だ。ピンクとチョコの大きな水玉のプリントシルクも作り、それぞれ様々なアイテムを用意している。
無染色カシミヤのコートも新しい。アイテムでは小さめラペルのマニッシュなテーラードジャケットが新型。人気のボウブラウスは、ボウをフラットに折り畳んで縫い付けたタイプを出した。
また、最近オーダーで人気が集中しているのはブラウスドレスだ。ボウブラウスの丈を長くしたような形で、カジュアルに見えてしまうシャツドレスとは違ったニーズをつかんでいる。上下揃えればドレスの雰囲気になる、スカートとのセットアップのオーダーも増えている。