三原康裕が手掛けるシューズ「アトリエミハラヤスヒロ」はこのほど、新木型を使ってあぶり出しの手法で装飾した革靴4モデルの販売を「メゾンミハラヤスヒロ」の直営店5店で始めた。
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あぶり出しは、本来は革靴の表に出るディテールを、もう1枚の革を重ねて閉じ込め、浮き出ているように見せる手法。30年近く、靴作りに取り組む三原の独自のスタイルでもある。メゾンミハラヤスヒロの表参道ヒルズ店に併設するアトリエでは、三原の師匠であり、熟練の靴職人が、ヌメ革の染色から濃淡を出すまでの工程を手作業で行っている。
メンズでグッドイヤー製法の2モデルを作った。一つは上質なキップ革を使い、アドバン加工で下地の色を出し、アンティークな雰囲気に仕上げた(税込み9万4600円)。もう一つは、焦がして濃淡でディテールを表現した(8万5800円)。ソールにロウ加工を施し、履いているうちに剥がれ落ちていく経年変化を楽しめる。
ウィメンズの2型は、メンズライクなストレートチップのサイドゴアブーツ(5万8300円)とサイドゴアブーティー(5万2800円)。メンズ同様に焦がして濃淡を出し、足首のくびれたシルエット、6.5センチのヒールで女性らしいエレガンスを感じさせている。