23年春夏デビューの「ミデリ」 クラシックでスマートな魅力を持ったニットウェア

2022/11/15 11:00 更新


 23年春夏デビューの「ミデリ」(諸橋和之)は、横編みとジャージーで表現するニットウェアのワードローブだ。諸橋は、メンズアパレルで経験を積んだ後、11年から「サカイ」でニット部門の企画・生産に10年間携わって独立した。 

 「ニットウェアのイメージにないもの、考え方を変えたニットウェアを提案していきたい」と諸橋。ファーストコレクションは「光の教会」の写真を発想源に、影の中にある柔らかい光のイメージをモノトーンとアースカラーの配色で表現した。

 目を引くのは、クラシックな美しさを残しながら、現代的なスマートさを引き出すニットのテクニックだ。ドレスシャツ(3万2000円)やタックパンツ(3万2000円)は、強撚のウール糸とPLA(ポリ乳酸)繊維のプレーティング天じくを使っている。梳毛ウールのスーツ地のような風合いで、柔らかにドレープを描き、程良くリラックス感も備えたバランスが新鮮だ。

ミデリ

 カジュアルなアイテムもニットに置き換えることで上品さを際立たせる。コーチジャケット(3万8000円)は、滑らかなスムースを使って、袋編みした襟を付け、ブルゾンのようなきちんと感のある印象に。袖の付け根にリブを配したトラックジャケット(5万3000円)は、オーガニックヘンプと梳毛ウールを撚った糸を横編みしており、クリーンなムードに仕上げている。

ミデリ
ミデリ


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