令和最初の「現代の名工」に山﨑ビロード会長ら選出

2019/11/12 06:25 更新


 厚生労働省は11日、今年度の卓越した技能者「現代の名工」150人を決定し、都内で表彰式を行った。繊維関係では、山﨑ビロードの山﨑昌二会長、アトリエミエコ・小嶌洋裁教室の小嶌美恵子氏ら13人が選ばれた。

 現代の名工は、その道の第一人者とされている優れた技能者を表彰する制度。山﨑会長は、フォーマルが主用途だったベルベットに、様々な素材を織り込む匠(たくみ)の技で新しい表情を生み出し、カジュアル分野に広げた。世界的なブランドに採用されたほか、ニューヨーク近代美術館に永久保存されている作品もある。学生や企業に講演や実技指導し、後進の育成に貢献していることも評価された。

 小嶌氏は、婦人・子供服の仕立て職人。伝統的なオーダーメイド仕立てにより、美しいシルエットを実現する縫製技能に優れ、技能グランプリで最高峰の内閣総理大臣賞を受賞した。イブニングドレスの仕立てでも、数々のコンクールで受賞実績がある。婦人服製作の実技指導なども行っている。



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