「そろそろ暑くなるからTシャツでも買おうかな」と、目的を持って店を訪れるのはよくあるだろう。だが、来店予約までする人はどれくらいいるのか。自分の場合、予約するのは理容室と回転ずし店ぐらい。予約なしで行くとだいたい長時間待たされるので、それが嫌で習慣化した。
洋服の場合、例えば郊外SC内のチェーン店では予約してまで買い物をすることはない。施設内をぶらぶらしながら、目に留まった商品があればふらっと入れる気軽さが魅力であり、もし事前予約が必要だったら入店のハードルは高くなってしまう。
ただ、そうした中で来店予約が受け入れられているのがオーダースーツ専門店だ。オンワードパーソナルスタイルの「カシヤマ」は郊外SC向けで、オン・オフシーンを提案するブランド複合型の新業態に力を入れている。ある店では、初日から2週間先まででオーダースーツの予約が250件以上入り、1日の予約数が満員に。急きょ試着室を増設するほどだったという。
来店予約によって客を待たせない。タイムパフォーマンスが高いのはもちろんだが、要望を聞き、接客・採寸する時間をしっかり確保できる。そのため、満足度の向上にもつながる。さらに売れ筋予測や生産計画も見込めるメリットもある。予約が常識になれば、タイパを重視する若い世代の新規獲得も進みそうだ。
