《めてみみ》今の若さと可能性

2023/03/30 06:24 更新


 NPO法人(特定非営利活動法人)ディアミーの西側愛弓代表は、大学生だった15年から「貧困地区で暮らす子供たちの夢をかなえたい」とフィリピンでファッションショーを開いている。モデルとして登場するのは貧困地区に育つ子供たち。衣装は古着や協賛する繊維専門商社ヤギのサンプル品などを活用。子供たちがデザインしたものを服飾専門学校生などがアップサイクルした。

 「貧困から抜け出す鍵は教育と雇用。未来の選択肢を広げる」と2月、マニラでファッションの職業訓練校を開いた。「前に進むとやるべきことはさらに広がる」ため、「卒業生が働く場所を作る」と現地での縫製工場の立ち上げや日本の縫製工場に人材を送り出すことなどを検討する。

 活動を支えるのは約20人の大学生のメンバー。SNSで募集すると、毎年「50~100人くらいが応募してくれる」。面談し、10~20人に絞るため在籍する大学は様々だ。

 フィリピンでのショーの衣装を制作した専門学校生もSNS募集に応じ、協力した。ものごとの進め方や協力のあり方、個人の力の発揮の仕方が大きく変わってきた。若い世代が組織の壁を軽々と越え、独自のネットワークを築く姿は頼もしい。こうしたパワーや意欲を、組織側は縛るのではなく、むしろ開放することで様々な可能性を広げていきそうだ。



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